JR西日本・九州、「活け松葉ガニ」を即日配送


3月下旬まで不定期に実施、鳥取から京都、鹿児島へ

JR西日本・九州、「活け松葉ガニ」を即日配送

鳥取県米子市から特急と新幹線で輸送され、JR新大阪駅を経て京都駅に向かう松葉ガニ=12日午後、大阪市淀川区の新大阪駅

 JR西日本・九州は12日、日本海でのズワイガニ(松葉ガニ)漁の解禁時期に合わせ、伯備線特急と山陽・九州新幹線で「活け松葉ガニ」を即日配送する事業を始めた。鳥取県から京都府や岡山・鹿児島両県へ、注文に応じて3月下旬まで不定期に実施する。

 12日は朝、鳥取県の境港で水揚げした松葉ガニを米子駅から積み、岡山駅や京都駅まで輸送、駅ビルや駅構内の店舗で販売した。19日からは鹿児島中央駅にも運ぶ。

 これまで松葉ガニの輸送は、トラックの深夜便が基本で翌日到着していたが、鉄道輸送により水揚げした日の午後届けられる。輸送には乗務員室や車内販売準備室を活用し、最大120匹運べるという。JR西日本米子支社の佐伯祥一支社長は「地域の特産品を発信することで現地に足を運んでいただくことも期待しながら、新しいビジネスチャンスに取り組んでいきたい」と話した。