百貨店各社、宣言解除で「体験型福袋」多様に


新たな生活様式に対応、「ワーケーション」や街歩きも

百貨店各社、宣言解除で「体験型福袋」多様に

西武池袋本店が販売する「ワーケーション福袋」で宿泊できるホテルの室内(そごう・西武提供)

百貨店各社、宣言解除で「体験型福袋」多様に

高島屋が福袋として販売するグランピング用の高床式テント(同社提供)

 2022年の正月に向け、百貨店各社が売り出す福袋が出そろった。観光地で休暇を取りながら働く「ワーケーション」など、コロナ禍で定着した新たな生活様式に対応した体験型が目立つ。前年は自宅で過ごす時間を充実させる「巣ごもり」用途が中心だったが、ワクチン接種が進んで緊急事態宣言も解除されたことから、街歩きを楽しむ商品を含め多様な品ぞろえとなっている。

 西武池袋本店(東京)は、八ケ岳連峰の麓にあるリゾートホテル(長野県)に滞在する「ワーケーション福袋」(1万円)を企画した。通常1泊1万7000円以上のデラックスツインの部屋に、1万円で6連泊(朝食付き)できる。部屋の浴室からは星空が望め、バルコニーで森林浴もできるという。3組限定の抽選販売で、元日から3日間、店頭で応募を受け付ける。

 高島屋は豪華キャンプ「グランピング」に着目した。持ち運びや設置が容易な高床式テーブル付きテント「運べる建築空間 ZERO POD(ゼロポッド)」(190万円)を福袋として売り出す。3台限定の抽選販売。1月2日から日本橋店(東京)店頭とホームページで申し込みができる。

 松屋銀座(東京)はコロナの感染状況が落ち着いているのを踏まえ、オーダースーツで銀座の街歩きを楽しむ「俺たちの銀ブラ福袋」(5万5000円)を5袋用意。1月2日から店頭で販売する。