米男子ゴルフ、松山英樹がツアー7勝目


安定感抜群で圧巻のイーグル締め、母国V「うれしい」

米男子ゴルフ、松山英樹がツアー7勝目

優勝トロフィーを手にする松山英樹=24日、千葉・習志野CC

米男子ゴルフ、松山英樹がツアー7勝目

18番、第2打を放つ松山英樹=24日、千葉・習志野CC

 松山はスーパーショットで優勝を決定付けた。パー5の18番、第2打をピンの根元に落とし、マスク姿のギャラリーを大いに沸かせた。3メートルを冷静に沈めてこの日二つ目のイーグルで締め、誇らしげに両手を挙げた。母国での米ツアー7勝目に「ここで優勝することは一つの目標でもあった。すごくうれしい」。

 6番(パー5)で2オンに成功すると、12メートルをねじ込んでイーグルを奪い、ガッツポーズ。8番を3パットのボギーとしても、11番で10メートルを沈めて取り返し、再び右拳を力強く握った。4日間通じてパーオン率1位のショットは安定感抜群で、その後も勝負どころのパットを確実に決めた。

 2019年はウッズがマスターズ・トーナメントを制し、同年のZOZOを勝った。「2年前のタイガーみたいになれてよかった」。アジア勢として初制覇を遂げたマスターズの最終日と同じ黄色のウエア、紺色のパンツを身にまとい、スーパースターの足跡をたどった。

 状態に不安を抱えたまま迎えた今大会だが、「応援をうまく自分の力に変えることができた」。重圧と闘いながらファンの期待に応えた。国内で新型コロナウイルスの感染状況は落ち着いてきたものの、「日本で開催することは簡単ではなかったと思う。その中で日本人の僕が勝つことに意味がある」。トップランナーとしての自覚をにじませた。