初の先住民マオリ系女性、NZ新総督に就任
シンディ・キロ氏「多様性ある文化や宗教を祝福する」
ニュージーランド(NZ)で21日、国家元首のエリザベス英女王に代わって役目を果たす総督にシンディ・キロ氏が就任した。NZの総督に先住民マオリ系の女性が就いたのは初めて。
キロ氏は最近まで、学術界の最高峰として知られるNZ王立協会で責任者を務めていた。前総督のレディ氏が9月で任期切れとなるのに先立ち、今年5月に後任として指名された。
ロイター通信によると、キロ新総督はNZ議会で就任を宣誓し、移民や社会に取り残された人々に手を差し伸べたいと表明。「NZを故郷にすることを選んだ人々によって、国に与えられた多くの多様性ある文化や宗教を祝福する」と述べた。
これを受けアーダーン首相も、先住民系のキロ氏の総督就任が「多くの人にとっての励み」となることに期待を示した。前総督のレディ氏も女性だった。(シドニー時事)