黒人初の米国務長官、コリン・パウエル氏が死去


湾岸戦争を勝利に導き国民的英雄に、コロナ合併症で死去

黒人初の米国務長官、コリン・パウエル氏が死去

パウエル元米国務長官=2014年9月、ワシントン(AFP時事)

 米軍制服組トップとして湾岸戦争を指揮した英雄で、ブッシュ(子)政権では黒人として初となる国務長官を務めたコリン・パウエル氏が18日、新型コロナウイルスの合併症のため死去した。84歳だった。パウエル氏の家族がフェイスブックで明らかにした。ワクチンを接種済みだったという。

 ニューヨーク生まれ。両親はジャマイカ移民。ニューヨーク市立大を卒業後、1958年に陸軍に入隊。レーガン政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務め、89年、黒人として初めて制服組トップの統合参謀本部議長に就任した。2001~05年にブッシュ(子)政権で国務長官。

 統合参謀本部議長として91年の湾岸戦争を勝利に導き、国民的英雄となった。

 国務長官時の03年、国連安保理会合でイラクの大量破壊兵器の「証拠」を示し、イラク戦争開戦に向けた国際世論形成を図った。しかし戦後になって大量破壊兵器が存在しなかったことが明らかになり、厳しい批判にさらされた。

 08年の大統領選では、共和党政権の元閣僚ながら、黒人初の大統領を目指す民主党候補のオバマ上院議員(当時)を支持した。(ワシントン時事)