女性初の官房長官、森山真弓氏が死去、93歳
旧労働省出身、官房長官や法相など歴任し旭日大綬章受章
女性初の官房長官を務めた森山真弓(もりやま・まゆみ)氏が14日午後1時52分、老衰のため東京都内で死去した。93歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。後日、お別れの会を行う。喪主は長女篠原真澄(しのはら・ますみ)さん、次女白山真理(しらやま・まり)さん。連絡先は日本カメラ財団。
旧労働省のキャリア官僚を経て、1980年参院選の栃木選挙区に自民党から立候補して初当選。3期目の途中で衆院にくら替えし、連続4回当選した。夫は運輸相などを歴任した故森山欽司元衆院議員。
第1次海部内閣で環境庁長官として初入閣。当時の山下徳夫官房長官の辞任を受けて、後任に横滑りした。在任中に大相撲の内閣総理大臣杯を自ら授与することを日本相撲協会に打診したが、土俵が女人禁制であることを理由に拒否された。第1次小泉内閣では法相を務め、裁判員制度などの司法改革を手掛けた。
自民党が下野した2009年衆院選には立候補せず、政界を引退。同年に旭日大綬章を受章した。