ネスレ、植物由来の卵とエビの代替食品を開発
「おいしくて栄養豊富」、欧州でテスト販売し本格展開へ
スイス食品大手ネスレは7日、植物を原料に卵とエビの代替食品を開発したと発表した。畜産や水産業の持続可能性が問われる中、環境に優しい植物由来食品の需要は一段と高まると判断。スイスとドイツでテスト販売した上で本格展開を検討する。
卵の代替品は大豆を原料に開発。同社によると、味は本物の卵と変わらず、スクランブルエッグや厚焼き卵、ケーキ、クッキーなどに使うことができる。エビは海藻や豆類、コンニャクの根を材料に製造し、サラダやパスタ、ピザなどでの利用を提案する。
ネスレは既に、植物を原料とした肉や魚、牛乳の代替品を販売。同社は「おいしくて栄養のある植物由来食品を多く展開していることに誇りを持っており、今後も品ぞろえを拡大し、消費者に選択肢を提供していきたい」と意気込んでいる。(ロンドン時事)