ニューヨーカーが100人、全編英語浪曲に酔う
浪曲は「和製ミュージカル」、春野恵子さんが初公演
史上初の全編英語浪曲「番町皿屋敷」をつくった浪曲師の春野恵子さんが5日、米ニューヨークで公演を行った。英語版の番町皿屋敷と英語の字幕付きで「両国夫婦花火」を熱演し、米国人を含む100人近い観客が酔いしれた。
自身初となる今回の海外公演は、浪曲が「和製ミュージカル」とも言われることから「ミュージカルの本場であるニューヨークの公演をしたい」との思いから挑戦。賛同者から少額の資金を募る「クラウドファンディング」を通じて、約500人から約560万円が集まって実現した。
公演の冒頭では「待ってました」「たっぷり」など声の掛け方について教え、テレビのタレント時代にお茶の間で親しまれた家庭教師「ケイコ先生」の面影も見られた。
公演終了後、ニューヨーク市在住のクリストファー・タミーさん(39)は「語り口が美しかった」と笑顔。友谷真実さん(43)も「楽しく、のめり込んだ。また聞きたい」と語った。(ニューヨーク時事)