ゴルフ畑岡奈紗、思い出のコースで実力を証明


日本女子歴代3位の米ツアー5勝目、競り勝ち自信に

ゴルフ畑岡奈紗、思い出のコースで実力を証明

優勝トロフィーを掲げて笑顔の畑岡奈紗(右)=26日、米アーカンソー州ロジャーズ(AFP時事)

ゴルフ畑岡奈紗、思い出のコースで実力を証明

1番ホール、ティーショットを打つ畑岡奈紗(右)=26日、米アーカンソー州ロジャーズ(時事)

 首位で迎えた18番(パー5)グリーンで、畑岡のイーグルパットが大きくオーバーした。2位とは1打差。本人は表情を変えなかったが、「ボールを置くときに手が震えていた。どう打ったかも覚えていない」。それでも、最後はパーパットを沈め、リードを保ってホールアウトした。

 2018年に米ツアー初勝利を挙げた思い出のコースで、2度のホールインワンを記録するなど相性の良さを発揮。再び優勝トロフィーを掲げた。

 1、2番で連続バーディー。出だしで単独トップに立ったが、風が強まった後半は我慢の展開に。パットに苦しみながらも9ホールをパープレーでしのいだ。3年前は6打差をつけての優勝だっただけに、「強い選手がいる中で、競り勝ったというのは自信になる」。手応えを口にした。

 メジャーの全米女子オープンで笹生にプレーオフで屈し2位、東京五輪ではメダルに届かず、悔しい思いも味わった今季。それでも、3年ぶりにシーズン2勝を挙げ、確かな実力を示した。日米通算10勝目、米ツアーの通算勝利数では日本女子歴代単独3位となった22歳。「(米ツアーで)10勝を目指して、ここからやっていけたらいい」と力強かった。(ロジャーズ時事)