菅首相、国連総会でワクチン支援をアピール
ビデオ形式で一般討論演説、東京オリパラの成果など訴え
菅義偉首相は25日(現地時間24日)、米ニューヨークで開催中の国連総会で一般討論演説に臨んだ。新型コロナウイルスワクチンの途上国への供給量を6000万回分に上積みする方針を改めて表明、ワクチン支援を通じてコロナ克服に全力を尽くす姿勢を示した。
演説は事前収録のビデオメッセージ形式で、退陣を前に菅政権の実績をアピール。今夏の東京五輪・パラリンピック開催に関し、「さまざまな意見もあったが、開催国として責任を果たし、やり遂げることができた」と成果を訴えた。
「脱炭素」に向け、2030年度に温室効果ガスの排出を13年度比で46%減らす目標を策定したことを紹介。「主要な排出国をはじめとする各国にもさらなる取り組みを期待する」と呼び掛けた。
首相は人権や法の支配といった普遍的価値の重要性を指摘した上で、「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた決意を強調した。覇権主義的な動きを強める中国を念頭に置いたものだ。