オランダで「ホロコースト記念碑」が完成


10万人超の犠牲者を追悼、ルッテ首相「責任に直面」

オランダで「ホロコースト記念碑」が完成

オランダ・アムステルダムのホロコースト記念碑=17日撮影(EPA時事)

 第2次大戦中に迫害の犠牲となった10万2000人以上のオランダ系ユダヤ人を追悼するホロコースト(ユダヤ人大虐殺)記念碑がアムステルダムに完成し、19日、ルッテ首相らが出席して式典が開かれた。

 記念碑は、犠牲者の名前と生年月日、享年が刻まれたれんがと鏡のようなステンレス鋼で構成され、「しのんで」を意味するヘブライ語の文字を形作っている。自身もホロコースト生存者の息子で建築家ダニエル・リベスキンド氏が設計した。

 ルッテ氏は式典で「この記念碑はわれわれを責任に直面させる」と指摘。「戦時中に人々を救うためにもっと行動すべきだったのではないかという責任、戦争から帰還した少数の一団を冷淡に迎えたことへの責任だ」と述べた。(アムステルダムAFP時事)