ヤクルト村上宗隆、最年少21歳7カ月で100号
節目も豪快、研究重ね一気に到達も「まだまだ通過点」
いつものように豪快に振り抜いた。ヤクルトの村上が一回に35号ソロを放ち、史上最年少の21歳7カ月で通算100本塁打に到達。「応援してくれるたくさんのファンの前で打ててうれしかった」と喜んだ。
新人だった2018年の2軍キャンプ。当時2軍を率いていた高津監督は、村上のスイングを見て「必ずすごいホームランバッターになる」と確信した。球団は将来を見据え、1年目はファームで鍛えさせた。長所であるパワーを伸ばすため、常に全力でプレーさせ、三振には目をつぶった。
1軍に定着した2年目に36本塁打した一方で、リーグワーストの184三振を喫した。杉村打撃コーチは「本当に苦労したよ、あいつは。怒られて泣いたこともあった」と振り返る。打つポイントや配球などを改めて研究。三振は減り、逆方向への打球は勢いを増した。
東京五輪では金メダル獲得に貢献し、ヤクルトで4番を任される若き大砲は「まだまだ通過点」。一気に到達した節目で、もっと先を見据えた。