イスラエル首相、エジプトを10年ぶりに訪問
経済関係強化や中東和平など協議、「深い関係の土台築く」
イスラエルのベネット首相は13日、エジプト東部シャルムエルシェイクでシシ大統領と会談し、両国の経済関係強化や中東和平問題などについて協議した。イスラエル首相のエジプト公式訪問は2011年1月以来、10年ぶり。
ベネット氏は会談後、「われわれは外交、安全保障、経済に関する一連の問題について話し合い、今後の深い関係の土台を築いた」と語った。
エジプト大統領府の報道官によると、シシ氏は会談で、パレスチナ独立国家樹立による「2国家共存」に基づいた中東和平実現へのあらゆる取り組みを支持すると述べた。
イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの5月の大規模交戦では、エジプトが停戦の仲介を主導した。
ハマスは8月下旬以降、イスラエルへ向けロケット弾を発射し、 イスラエルも報復としてガザ地区のハマス軍事施設を空爆するなど緊張が続いている。(エルサレム森田貴裕)