車体にも再生素材、気候変動対策をアピール
欧州自動車各社、製造・廃棄段階でも地球温暖化対策へ
欧州の自動車メーカーが、素材として再生された鉄やプラスチックなどの活用に目を向けている。気候変動対策として、各社は走行時に温室効果ガスを排出しない電気自動車(EV)を相次いで発売。さらに再生素材により製造、廃棄段階でも排出量を削減することで、地球温暖化問題に取り組む姿勢をアピールする。
7日から一般公開されるドイツ・ミュンヘン国際自動車ショーでは、独高級車大手BMWが試作車「iビジョン・サーキュラー」を初公開。最大の特徴は、車体をリサイクル素材か再生可能な素材のみで組み立てることだ。
ツィプセ社長は「環境保護のため、一段と多くの再生資源を使用する計画だ」と意気込む。同社は、リサイクル素材や再生可能な材料の比率を、現在の約30%から50%に引き上げる方針だ。
一方、独自動車部品大手コンチネンタルは、タンポポ由来のゴムや、リサイクルされたペットボトルなどを使ったコンセプトタイヤを発表。再生可能な素材の割合を35%とした。(ミュンヘン時事)