そごう・西武、実物見ながらスマホで買い物を
西武渋谷店にオープン、ネット通販とリアル店舗が融合
そごう・西武はこのほど、服や雑貨など実物を見ながらスマートフォンで商品を購入できる売り場を、東京・渋谷の西武渋谷店にオープンさせた。触り心地などが分かるリアル店舗の良さと、多くの情報を得たり購入手続きを簡略化したりできるネットの便利さを融合。弱いとされる百貨店のネット通販事業の強化につなげたい考えだ。
新たな売り場「CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベース シブヤ)」では、展示品のそばにあるQRコードをスマートフォンで読み取ると、価格や商品情報が表示され、気に入ればそのまま購入手続きに進むことができる。商品はその場で受け取ることも、配送してもらうことも可能だ。
売り場のテーマは半年ごとに変える。最初は「サステナビリティー(持続可能性)」に設定し、産業廃棄物であるホタテの貝殻を使った洗浄パウダーや、無添加のハチミツなど、計54ブランド、約400品をそろえた。
同社は「(費用面で)渋谷への出店ハードルが高いというブランドでも、出店負担の少ない仕組み」(広報)を構築し、小規模ながら成長性のあるブランドの商品を紹介する方針だ。