韓国が国防予算案を発表、5兆2000億円に増加
「自主国防」を掲げ4.5%増の急拡大、日本と肩並べる
韓国国防省は31日、2022年度国防予算案を発表した。総額は前年度比4・5%増の55兆2277億ウォン(約5兆2000億円)で、9月3日に国会に提出する。
日本の21年度防衛費(当初予算ベース)は約5兆3400億円で、ほぼ肩を並べる水準になった。在韓米軍からの戦時作戦統制権の移譲をにらんで「自主国防」を掲げる文在寅政権は国防費を急拡大。予算案がこのまま確定すれば、文政権下の年平均増加率は6・5%となる。
「核・大量破壊兵器の脅威への対応」など防衛力改善費は前年度比2・0%増の17兆3365億ウォン(約1兆6000億円)。3万トン級の軽空母導入に着手する費用として72億ウォン(約6億8000万円)を計上し、数十機を打ち上げて北朝鮮の活動を監視する超小型偵察衛星の開発費112億ウォン(約10億円)も盛り込んだ。(ソウル時事)