台湾発エイピア・グループ、日本事業を拡大へ
ユーCEO、AI技術で日本企業の経営を支援する意向
台湾発の人工知能(AI)サービス企業、エイピア・グループのチハン・ユー最高経営責任者(CEO)はインタビューに応じ、デジタル化・国際化の進展が見込まれる日本での事業拡大に意欲を示した。AIを活用した企業向けマーケティング支援システムの販売などを強化する。
エイピアは、AI研究者のユー氏らが2012年に創業。今年3月、東証マザーズに上場した。資生堂などにAIシステムを提供している。
ユーCEOは、コロナ禍により「日本は伝統的産業・企業のデジタル化が課題になった」と述べ、同社のAI技術で支援する意向を示した。また、「日本で採用や事業拡大を進める」と述べ、競争力を持つ日本製ソフトの国際展開にも意欲を見せた。
日本市場については、デジタル化と国際化の重要性を挙げ、「国際的なプレーヤーを呼び込めば、成長につながる」と強調した。特に新型コロナウイルスに関する日本の政策は「データに基づく対応で改善できる点がある」と語った。
エイピアは台湾や日本、シンガポール、中国、インドなどアジア広域と米欧で事業を展開。ベンチャー投資を手掛けるソフトバンクグループや米セコイア・キャピタルからも資金を調達している。インタビューは23日までにオンラインで行った。