アフガン女子校、タリバン政権恐れルワンダへ


女子教育を守るため国外避難、「状況次第で帰国したい」

アフガン女子校、タリバン政権恐れルワンダへ

アフガニスタンで授業を受ける女子生徒たち=5月9日、ヘラート(AFP時事)

 イスラム主義組織タリバンが権力を掌握したアフガニスタンで、同国唯一の私立全寮制女子校の生徒らが継続的に教育を受けるため、アフリカ中部ルワンダへ避難することが分かった。同校の創設者バシジラシク氏が24日明らかにした。

 タリバンは2001年まで続いた旧政権時代に女子教育を禁止していた。今月、首都カブール制圧後には女性の権利保護など従来と異なる柔軟姿勢を打ち出したが、懐疑的な市民が相次ぎ国外脱出を図っている。こうした中、学校としても女子教育を守るため「新天地」を求めた格好だ。

 学校はカブールに本拠を置く「スクール・オブ・リーダーシップ・アフガニスタン」。バシジラシク氏によると、生徒や教職員、家族を含めた約250人が数カ月間ルワンダに滞在する予定。同氏はツイッターに「状況次第でアフガンに帰国したい」とも投稿した。

 今後のタリバン政権下の女子教育には国連からも懸念の声が出ている。バチェレ国連人権高等弁務官は24日、タリバンの支配地域で女子生徒が登校を妨害されるといった確度の高い情報を得ていると指摘。タリバンの女性の扱い方は「越えてはならない一線に達している」と批判した。(キガリAFP時事)