ハリス米副大統領、「中国の威嚇」に圧力必要
ベトナムを訪問中、南シナ海情勢をめぐり中国をけん制
ベトナムを訪問中のハリス米副大統領は25日、ハノイでグエン・スアン・フック国家主席と会談した。ハリス氏は「中国の威嚇行為や海洋に関する行き過ぎた主張などに圧力を高める方策を考えなければならない」と語り、南シナ海で実効支配の動きを強める中国をけん制した。
ハリス氏は「ルールに基づく国際的な航行の自由を守るため、ベトナムと緊密に作業する」と言明。海洋における安全確保をめぐり、「米海兵隊は南シナ海での強い存在感を堅持し、中国の威嚇などに対抗し続ける」と訴えた。
24日にシンガポールで行った演説でも、中国批判を行った。これに対して中国政府が反論するなど、南シナ海情勢をめぐり非難し合う展開となっている。
ハリス氏は、ファム・ミン・チン首相とも会談。新型コロナウイルスの感染者が急増するベトナムを支援するため、ファイザー製ワクチン100万回分を追加で寄付する方針を伝達した。(ハノイ時事)