蔡総統がワクチン接種、地元企業開発の「国産」
接種の様子を生中継「とても元気」、安全性をアピール
台湾の蔡英文総統は23日午前、台北で新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた。蔡氏が接種を受けたのは初めて。23日から市民への接種がスタートしたばかりの台湾企業が開発したワクチンで、初日に率先して接種を受け「国産ワクチン」の安全性をアピールした格好だ。
総統府はフェイスブックを通じ、蔡氏が接種を受ける様子を生中継。蔡氏は報道陣から感想を聞かれると、親指を立てるなどジェスチャーで応じた。フェイスブックへの投稿では「痛みはなく、とても元気だ」と報告。「台湾の集団免疫力を高めるため、みんなで力を尽くしましょう」と呼び掛けた。
台湾は外国製ワクチンの納入遅延で、接種が遅れていたが、日米などからの供与もあって加速。1回目のワクチンを打った人の割合は約4割に高まった。(台北時事)