米カリフォルニア州、山火事発生から1カ月
消防隊員1万人動員も見通し立たず、難航に気候変動の影
米西部カリフォルニア州で史上2番目の規模となった山火事「ディクシー・ファイア」の発生から13日で1カ月となる。消火活動に10日も約1万人が動員されているが、難航し、鎮火の見通しは立たない。長期化の背景には、乾燥状態などを招いた気候変動の影響があると指摘される。
ニューサム知事はCNNテレビに「気候により引き起こされた山火事だ。解決には国の関与も必要だ」と語った。
山火事は7月13日に発生。10日朝までに、大阪府の面積に相当する1900平方キロメートル超を焼いた。893棟の建物が倒れ、1万2000人が避難した。原因は調査中だが、地元のガス・電力大手の電線が倒れた木と接触し発火した可能性があると報じられている。
火の封じ込めは現在、全体の25%程度。州消防当局は鎮火するのは今月30日と見込んでいたが、10日朝、「未定」に切り替えた。
全米省庁合同火災センター(NIFC)によると、10日時点で15州の100カ所超で大規模な火災が起きている。NIFCは「西部では夏の終わりから秋にかけ、高温で乾燥した状態が続き、深刻な山火事が発生する可能性が高い」と予想している。(シリコンバレー時事)