小中学生向け「防衛白書」を作成、理解促進狙う


イラストなどで分かりやすく解説、16日からネット公開

小中学生向け「防衛白書」を作成、理解促進狙う

防衛省が作成する小中学生向けの「はじめての防衛白書」の表紙(同省提供)

 岸信夫防衛相は10日の記者会見で、小中学生向け防衛白書の作成を発表した。国防に関する若者の理解促進が狙い。16日から防衛省のホームページで公開する。

 「はじめての防衛白書」と題した計30ページ。①日本周辺の安全保障環境②憲法と自衛隊の関係③宇宙やサイバーなど新たな戦闘領域-といったテーマを取り上げ、イラストなどで分かりやすく解説した。

 岸氏は「一人でも多くの皆さんに防衛省・自衛隊に対する理解を深めてほしい」と述べた。

 同省は、日本の防衛政策や他国の軍事動向をまとめた白書を、毎年発刊している。7月に公表した2021年版では、「台湾をめぐる情勢の安定」の重要性に初めて言及した。