ARFで日米、朝鮮半島の完全非核化を促す


アジア太平洋地域の安全保障問題について協議、拉致問題も

ARFで日米、朝鮮半島の完全非核化を促す

6日、オンライン形式で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に出席する茂木敏充外相(左の列上から2人目)ら(外務省提供)

 東南アジア諸国連合(ASEAN)各国や日米中、北朝鮮など27カ国・機関がアジア太平洋地域の安全保障問題を話し合うASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議が6日、オンライン形式で開かれた。北朝鮮の核開発問題などをめぐり意見を交わし、日米は朝鮮半島の完全非核化を求めた。

 茂木敏充外相は米朝の対話が再開され、完全非核化に向けた具体的な動きが進展することに期待感を表明した。閣僚会議の議長声明案は、朝鮮半島の完全非核化や恒久平和の実現に向け、「全当事者に対話再開を促す」と呼び掛けている。

 会議では北朝鮮の拉致問題も協議。声明案は「一部閣僚が拉致問題の早期解決を含む国際社会の人道上の懸念への取り組みの重要性を強調」と明記している。(バンコク時事)