ベラルーシ反政権派の活動家、遺体で発見される


逃亡先のウクライナで、殺人の可能性も視野に警察が捜査

ベラルーシ反政権派の活動家、遺体で発見される

ウクライナで遺体で見つかったベラルーシの活動家ビタリー・シショフ氏=同氏のフェイスブックページより(AFP時事)

 ウクライナの警察は3日、首都キエフの公園でベラルーシ人男性の遺体が見つかったと発表した。男性は強権国家のベラルーシで抑圧された人々をウクライナに脱出させる反政権派のNGOの代表を務めており、警察は殺人の可能性も視野に捜査を始めた。

 この男性はビタリー・シショフ氏(26)。2日朝にジョギング中に連絡が取れなくなり、3日に首つり状態で発見された。警察は「自殺を装った殺人の可能性」も含めて調べている。

 NGOはインターネット交流サイト(SNS)で「体制にとって危険な人物を排除するために計画された作戦であることは疑いようがない」と非難し、ベラルーシのルカシェンコ政権が背後で動いているとの見方を示した。

 シショフ氏は昨年にベラルーシでデモに参加するなど反政権派として活動。その後ウクライナに逃れた。NGOはシショフ氏が何者かに監視されていたと訴えた。(モスクワ時事)