南太平洋の島国サモア、初の女性首相が就任へ


与党は政府を違法に占拠、司法判断受け政権移行に着手

南太平洋の島国サモア、初の女性首相が就任へ

サモア新首相となるフィアメ・ナオミ・マタアファ氏=新党サモア・ファーストが4月18日提供、アピア(AFP時事)

 南太平洋の島国サモアで女性として初めて新首相となるフィアメ・ナオミ・マタアファ氏(新党サモア・ファースト党首)が24日、「政権移行に着手するため、きょう私と内閣は主要な当局者に会った」と宣言した。総選挙から15週間に及ぶ政治危機を経て、裁判所が新首相にお墨付きを与えたのを受けた。

 サモアでは4月の総選挙で与党が僅差で敗北した後も、在任22年のツイラエパ首相が権力に居座り続けた。しかし、裁判所は与党が政府を違法に占拠していると判断。ツイラエパ氏は24日、執務室の所持品を片付け始めたと伝えられた。

 司法の判断後、初めて公に姿を見せたフィアメ氏は「新しい日だ」と喜び、27日に正式に就任すると明らかにした。(ウェリントンAFP時事)