三菱ふそう、AIを活用して効率配送を支援
米IT企業ワイズ社と業務提携、配送計画を自動作成
三菱ふそうトラック・バス(川崎市)は15日、米IT企業のワイズシステムズ(マサチューセッツ州)と業務提携したと発表した。ワイズ社開発の人工知能(AI)を活用した配送計画システムの販売を今年秋に始める。運送業界では人手不足が深刻化しており、新システムで各社の運送業務の効率化を後押しする。
このシステムは、注文や道路渋滞の状況など必要な情報をAIで分析し、最適な配送計画を自動作成する。計画はドライバーのスマートフォンに配信され、配送ルートの確認などが容易になる。中小を含め幅広い顧客を獲得するため、システム導入費や利用料を抑えた。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛により、インターネット通販の需要が急増。人手不足の業界では業務の一段の効率化が急務だ。三菱ふそうの担当者は「多くの企業でベテランが担う配送計画作成をデジタル化し、課題解決につなげたい」と説明する。