福島の除去土壌で鉢植え、官邸エントランスに
放射性物質の除染で発生、再生利用への理解促進が狙い
政府は、東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質の除染で生じた「除去土壌」を入れた観葉植物の鉢植えを首相官邸のエントランスに設置した。加藤勝信官房長官が13日の記者会見で発表した。除去土壌の再生利用への理解促進が狙い。
菅義偉首相は同日、官邸入りした際に鉢植えの前で足を止め、隣に置かれた説明パネルや放射線量計の数値などを確認した。
除去土壌は2045年までに福島県外で最終処分すると法律で定められている。加藤氏は「放射性物質の濃度が一定の水準以下の土壌は科学的に安全性が確認されており、適切な管理の下で再生利用が可能だ」と強調した。
鉢植えの設置は小泉進次郎環境相のアイデアで、復興庁や自民党本部などにも置かれている。