エンゼルス大谷翔平がアーチを連発、NYで躍動


重なるレジェンドの雄姿、両リーグ単独トップの28号

エンゼルス大谷翔平がアーチを連発、NYで躍動

ヤンキース戦の5回、28号2点本塁打を放つエンゼルスの大谷=29日、ニューヨーク(時事)

 2本目のアーチが低い弾道で右翼席に飛び込むと、敵地ヤンキースタジアムがどよめいた。大谷が五回に放った2ランは、後続に2差とする両リーグ単独トップの28号。「ここでプレーできるのはすごく光栄」と語っていたニューヨークで、前夜に続いて躍動した。

 三回は低めの変化球をバットの先で拾って、ソロを右中間スタンドにライナーで運んだ。3試合連続の本塁打は今季3度目。6月は13本塁打となり、2007年7月に松井秀喜(ヤンキース)がマークした日本選手の月間最多記録に並んだ。止まらぬ快進撃にマドン監督は、「彼は本当に野球を楽しんでいる。それを見るのは楽しい」。ファンのような言葉でたたえた。

 大リーグ公式サイトは、かつてベーブ・ルースがプレーした旧ヤンキースタジアムの愛称「ルースの建てた家」にちなみ、「ショウヘイの建てた家」との見出しで活躍を詳報。元祖二刀流と言われるようになったレジェンドの雄姿に重ねた。

 30日(日本時間7月1日)は先発マウンドに立つ。指揮官は「あすは両方やる。打って投げる」と明言。名門球団との一戦で、新たな二刀流の歴史を刻む。(ニューヨーク時事)