タイ湾のサンゴの海に放置された巨大な漁網


人気のダイビングスポットで、ダイバーが撤去を開始

タイ湾のサンゴの海に放置された巨大な漁網

タイ南部の海底でサンゴ礁を覆う漁網=イマンカメラ氏のフェイスブックより(時事)

 タイ南部のタイ湾の海底に、サンゴ礁を覆うように巨大な漁網が放置されているのが見つかり、ダイバーや海軍の専門家が撤去に乗り出した。

 漁網は人気のダイビングスポットであるロシン島周辺で今月上旬、水中カメラマンが発見し、フェイスブックに写真や映像を投稿した。映像には漁網が広範囲にわたってサンゴ礁を覆い、周辺を魚が泳ぐ様子が映っている。

 漁網は3カ所で確認され、ダイバーらはこのうち1カ所について19日に撤去作業を開始。深さ10~26メートルの一帯にあった縦100メートル、横50メートルもの大きさの漁網を20日までに取り除いた。ワラウット天然資源・環境相は「(放置した人は)タイの海がすべてを失って初めて、自分の行為が国を壊したと気付くだろう」と非難する声明を出した。(バンコク時事)