南極観測隊、今季の活動を無事完了


「しらせ」、昭和基地沖から離れ本格的に帰国へ

南極観測隊、今季の活動を無事完了

 国立極地研究所によると、南極・昭和基地に残っていた第54次越冬隊と55次夏隊の隊員ら計26人が今夏の活動を無事終え、8日にヘリコプターで観測船(海上自衛隊砕氷艦)「しらせ」に引き揚げた。しらせは海氷に閉じ込められる事態を避けるため、1月22日以降、昭和基地沖から徐々に離れており、本格的に帰国の途に就いた。

 しらせは1月4日、分厚い海氷を砕氷航行で乗り切り、3年ぶりに昭和基地沖に接岸。パイプラインで燃料油を基地に送ったほか、ヘリや雪上車で計画した物資の輸送を終えた。隊員らは南極最大の大気観測レーダーの建設作業を続け、気象や生態系、地殻変動などの観測に取り組んだ。

 昭和基地に残った55次越冬隊員は24人で、手を振ってヘリ最終便を見送った。しらせ船上では日高孝次艦長ら乗員が54次越冬隊員らを整列して出迎え、1年間の厳しい越冬観測をねぎらった。しらせは3月15日にオーストラリア・シドニー港に入り、隊員らは一足先に空路で帰国。しらせは4月7日に東京・晴海に戻る予定。