笹生が全米OP初優勝、畑岡とのプレーオフ制す


3ホールにわたる争い、力強いスイングで活路を見いだす

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日本勢初優勝を果たし、トロフィーを手にする笹生優花=6日、米サンフランシスコ(AFP時事)

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優勝を決め、ガッツポーズする笹生優花=6日、米サンフランシスコ(AFP時事)

 女子ゴルフ世界最高峰の舞台で、2人の日本選手が優勝を争うプレーオフでしのぎを削った。4日間72ホールを終え、首位に並んだのは笹生と畑岡。3ホールにわたる争いを制した笹生は「本当にうれしい」と短い言葉に万感の思いを込めた。

 プレーオフは規定の2ホールでは決着がつかなかった。1ホール目の9番は互いにパー。2ホール目の18番では畑岡が先にパーで上がり、笹生が打ったバーディーパットは外れ嫌な距離が残った。この重圧のかかる場面で笹生は力強く打ち切った。「(きょうは)パットがあまりよくなかったが、長いパーパットが入ってくれてよかった」

 再び9番に戻った3ホール目。笹生はティーショットを左に曲げ、ボールがラフで止まった。しかし、今大会で何度も自身を救った力強いスイングで活路を見いだした。残り約100ヤードで48度のウエッジを振り抜くと、ボールはピン手前へ。ウイニングパットを沈めると、拳を握ってガッツポーズをつくった。

 全米女子オープンの優勝を目指し、19歳でその夢をかなえた。笹生が畑岡との戦いを振り返り、「いろいろ学べたのでよかった」と感謝の思いを伝えた。敗れた畑岡も「ジュニアの時からずっと戦っている。前から強くて絶対に上がって来るのは分かっていた」とヒロインをたたえた。(サンフランシスコ時事)