ソチ五輪が開幕、ロシア初の冬季大会


史上最多の87カ国・地域から約2900人参加

ソチ五輪が開幕、ロシア初の冬季大会

開会式の日を迎え、ソチ市内のカウントダウンボードの前でリレーする聖火ランナー=7日、ロシア・ソチ(時事)

 第22回冬季五輪ソチ大会が7日開幕した。ロシアでの五輪は旧ソ連時代の1980年モスクワ夏季大会以来で、冬季大会は初開催。史上最多の87カ国・地域から約2900人が参加する。

 日本選手団は橋本聖子団長が前回のバンクーバー大会に続いて率いる。国外開催では史上最多の113選手が出場し、冬季では初めて女子が65人で、男子の48人を上回った。スキー・ジャンプで7度目の出場となった41歳の葛西紀明(土屋ホーム)が主将、カーリング女子で3度目の出場を果たした小笠原歩(北海道銀行)が旗手を務める。

 ロシア南部の黒海沿岸に位置するソチは、温暖な気候で古くから人気の高い保養地。昨年末からは近隣都市で自爆テロが続発し、安全面の脅威にさらされたが、厳重な警備で影響を抑えている。開会式にはロシアのプーチン大統領が出席し、日本からは安倍晋三首相、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を務める森喜朗元首相が出席。(ソチ時事)

目標はメダル2個以上、ショートトラック陣会見

ソチ五輪が開幕、ロシア初の冬季大会

記者会見後、記念撮影するショートトラックの(左から)坂下里士、高御堂雄三、坂爪亮介、酒井裕唯、伊藤亜由子、桜井美馬、清水小百合、菊池萌水=6日、ロシア・ソチ(時事)

 スピードスケート・ショートトラックの日本代表が6日、公式会見を行い、女子のエース酒井裕唯(日本再生推進機構)は「バンクーバー(五輪)では悔しい思いをした。ソチではリベンジを果たしたい」と意気込みを語った。

 日本女子は昨年の世界選手権で3位に入った3000メートルリレーで五輪初のメダルを狙う。伊藤亜由子(トヨタ自動車)は「全員が平常心を保ち、いつも通りの滑りができれば可能性はある」と力を込めた。

 男子を含めても、1998年長野大会からメダル獲得はない。岩島直巳監督は「ソチに来て、コンディションが上がってきている。二つ以上のメダルを取りたい」と目標を掲げた。(ソチ時事)