夕張メロンの初競りを実施、2玉270万円で落札
北海道の初夏の風物詩、昨年の22倍以上に跳ね上がる
北海道の初夏の風物詩、夕張メロンの初競りが24日午前、札幌市の中央卸売市場で行われた。466玉が出荷され、最も高いものは1箱(2玉入り)270万円で落札された。価格は、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた影響で大きく落ち込んだ昨年(12万円)と比べ、22倍以上に跳ね上がった。
落札したのはベビーフードを手掛ける「北海道プロダクツ」(札幌市)。インターネット交流サイト(SNS)で募集し、抽選で子どもがいる10家庭に急速冷凍したメロンを贈る。鹿毛伊織社長は「コロナ禍で大変だが、夕張メロンで元気になってほしい」と話した。
JA夕張市によると、23日に収穫を開始。今年は春先の天候が安定しなかったが、生産者の努力で出来は上々だという。新型コロナの影響で海外から技能実習生が来日できず人手不足の農家もあるが、出荷量は3675トン、約22億円の売り上げを目指す。