W杯ジャンプ女子、高梨沙羅が逆転優勝


「すごく自信になる」、2連勝で五輪へ

W杯ジャンプ女子、高梨沙羅が逆転優勝

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人で今季10勝目を挙げ、表彰台で笑顔を見せる高梨沙羅=2日、オーストリア・ヒンツェンバッハ(EPA=時事)

 2戦連続の逆転勝利で五輪前最後のW杯を終えた高梨。「いいジャンプで締めくくれて良かった。最後に優勝したことは、すごく自信になる」と晴れやかな表情を見せた。

 1回目は88・5メートルまで飛距離を伸ばしたが、イラシュコに0・5メートル及ばず1・2点差の2位。だが、2回目に最長不倒となる92・5メートルを飛ぶと、珍しく両手でガッツポーズをつくった。「1本目は少し(体が)前に流れたが、2本目は足を使ってしっかり(踏み切りに)力を伝えられた」

 個人第10、11戦では今季初の連敗。頭と体がかみ合わず、「調子がよくない」とこぼすこともあった。だが、この日は「集中して飛べた。少しずつ調子も上がっている」と手応えを口にした。

 ノルディック世界ジュニア選手権にも出場し、9日間で6試合をこなした。疲労も心配されたが、「試合に向けて全力で走ってきた自信はある」と言い切る。目前に迫った五輪の舞台へ、「感謝の気持ちを伝えられるのはそこしかない。ベストを尽くして頑張る」。自信と強い決意がにじんでいた。(ヒンツェンバッハ時事)