「第2波」に襲われ、日本の酸素濃縮器が活躍
300台を支援、JICAを通じてインド政府から現場写真入手
新型コロナウイルスの感染「第2波」に襲われ、医療用酸素の不足などによる「医療崩壊」が問題となっているインドで、日本が送った酸素濃縮器が活躍している。時事通信が14日、国際協力機構(JICA)を通じ、インド政府から写真を入手した。
写真は、今月8日にインドに到着した支援第1弾の酸素濃縮器100台の一部。北部パンジャブ州の公立病院の病室で、機械が空気中の酸素を医療用に濃縮する様子などが写っている。
JICAインド事務所の松本勝男所長は「引き渡し後、インド政府が迅速に配布、使用しており大変うれしい。患者さんのお役に立てればこれに勝ることはない」と語った。12、13日にはさらに200台の酸素濃縮器がインドに到着し、支援の全300台がそろった。
インド政府によれば、14日朝(日本時間同日午前)までの24時間に新たに34万3144人が感染し、4000人が死亡した。連日40万人を超えていた今月上旬よりは新規感染者は減ったものの、依然、深刻な状態が続いている。(ニューデリー時事)