英紙報道、駐日米大使に前シカゴ市長を指名へ
バイデン政権、エマニュエル氏起用で「同盟強化」目指す
英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は11日、バイデン米大統領が空席の続く駐日大使にラーム・エマニュエル前シカゴ市長(61)を指名すると報じた。同紙はエマニュエル氏の大使起用で、バイデン政権が「中国が影響力を強める中、日米同盟を強化する」考えだと伝えている。
エマニュエル氏は駐中国大使の候補としても浮上していた。同紙が関係者の証言に基づき報じたところでは、駐中国大使にはニコラス・バーンズ元国務次官(政治担当)が起用される見通し。
エマニュエル氏はシカゴ生まれのユダヤ系米国人。民主党下院議員を経て、2009~10年にオバマ政権の大統領首席補佐官を務めた後、シカゴ市長選に出馬し、11~19年の2期にわたり同市長を務めた。
駐日米大使人事はハガティ前大使が19年に辞任後、トランプ前大統領が保守系シンクタンク「ハドソン研究所」のケネス・ワインスタイン所長の指名を発表。だが、20年の大統領選でトランプ氏が敗れたことで、大使人事も振り出しに戻っていた。(ワシントン時事)