ソニー、小型センサーをテニスラケットに装着


スマホでスイングを確認、5月に発売

ソニー、小型センサーをテニスラケットに装着

ソニーが開発した、テニスラケットのグリップ下端に着けるセンサー(右下)。スイングの速さなどをスマホで確認できる=20日午後、東京都港区

 ソニーは20日、テニスラケットに取り付けてスイングの速さなどを分析する小型センサーを5月下旬に発売すると発表した。スマートフォン(多機能携帯電話)にデータを表示し、技術の向上に役立てることができる。ソニーによると、こうした商品の発売は国内メーカーで初めてで、市場推定価格は1万8000円前後。

 音響機器に使う振動解析技術などを活用し、ボールを捉えたラケット上の位置や打球の初速、ボールの回転を分析して図や数値で表示する。ノウハウを持つ技術を新たな商品に生かした形で、ソニーは「テニス以外にも応用が可能」(開発担当者)と、他の競技用の商品も検討する。

 センサーは直径約3センチ、重さ約8グラムで、ラケットのグリップ下部に装着する。ヨネックス製のラケット6種類に対応し、取り外しが可能。全国のスポーツ用品店で販売する予定だ。