超小型衛星に新蓄電装置「OPUSAT」


大阪府立大の学生が開発、来月打ち上げ

超小型衛星に新蓄電装置「OPUSAT」

 大阪府立大は14日、学生が主体になって開発した超小型衛星「OPUSAT(オプサット)」を報道陣に公開した。三菱重工業と宇宙航空研究開発機構が2月28日に打ち上げるH2Aロケットに、他の衛星と一緒に搭載される。新型の蓄電装置が宇宙環境に耐えられるかを実証し、長寿命の超小型衛星開発に生かす。

 OPUSATは1辺10センチの箱形で、重さ約1・5キロ。リチウムイオンバッテリーに別の電源を組み合わせ、より劣化しにくい蓄電装置を開発、搭載した。宇宙で太陽電池パドルを開いて衛星の向きを太陽に合わせ、効率的にエネルギーを作る実証試験も行う。

 開発に携わった同大大学院修士課程1年の西野温志さん(23)は「小さなサイズにたくさんの機器を配置するのに苦労した。宇宙でちゃんと衛星の役目を果たしてほしい」と話した。