黒人社会は「被害者意識」からの脱却を


米国の黒人経済学者ウォルター・ウィリアムズ氏の“遺言” 

 新聞記者をしていると、「忘れられないインタビュー」が時々ある。取材した相手の人柄に惹(ひ)かれたり、発言内容に大きな刺激を受けたときなどがそうだ。

 またいつか取材したいと思っているうちに、その人の訃報が流れてくることがある。なぜもっと早くもう一度アポを取らなかったのか。そう悔やんでも、後悔先に立たず、である。

 最近もそのようなことがあった。米国の黒人経済学者ウォルター・ウィリアムズ氏にインタビューしたのは3年前のこと。以来、もう一度話を聞きたいとずっと思っていた。だが、先月2日に急死したというニュースが飛び込んできた。84歳だった。


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