両陛下、防災教育施設を御視察
国体開会式に御出席
第70回国民体育大会出席のため和歌山県を訪問中の天皇、皇后両陛下は26日午後、同県広川町の防災教育施設「稲むらの火の館」を御訪問、津波のシミュレーション装置などを視察された。
同施設には稲束に火を付けて住民を高台に導き、多くの命を津波から救ったとされる浜口梧陵の記念館も設置されている。この逸話は「稲むらの火」として戦前の教科書にも載っており、天皇陛下は「(教科書の基になった)小泉八雲の原作は少し違っていますか」と尋ねられた。
両陛下はこれに先立ち、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で開かれた国体の総合開会式に出席し、選手たちに笑顔で拍手を送られた。