両陛下 豪雨被災者をお見舞い
犠牲者に黙礼される-茨城・常総
天皇、皇后両陛下は1日午後、関東・東北水害の被災者見舞いのため、鬼怒川の堤防が決壊して大きな被害が出た茨城県常総市を訪問された。
両陛下は雨の中、高杉徹市長の説明を聞きながら決壊現場近くの様子を御視察。犠牲者の遺体が見つかった方向に向かい、傘を閉じて黙礼された。
続いて今も約180人の避難者が身を寄せている「水海道あすなろの里」で被災者6人と御懇談。自宅が浸水し、家財道具が被害を受けた中島久子さん(72)の話を聞いた天皇陛下は「ずいぶん思い出のある物も含まれているんでしょうね」と気遣われた。
長女(9)と二人暮らしという稲葉智恵美さん(32)が涙を見せると、皇后陛下は「お体大丈夫でしたか。お疲れでしょう」といたわられた。
自衛隊や消防、警察などの関係者もねぎらわれ、最後に陛下が「日本は残念ながら災害の多い国です。これからも皆さんのために尽くされることを願っています」と語り掛けられた。