子宮頸がんワクチンが議題 厚労省、きょう副反応検討会
子宮頸(けい)がんワクチンの接種による副反応状況などを検討する第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会がきょう16日、厚生労働省で開かれる。
同副反応検討会について、厚生労働省は「子宮頸がんワクチンのように新たな副反応が出ている限り、臨機応変に開かれる」(健康局結核感染症課)としている。
前回の検討会(3月11日)では、子宮頸がんワクチン「サーバリックス」(グラクソスミスクライン社)の添付文書に、新たに副反応例として、四肢の運動神経が侵され手足に力が入らない「ギランバレー症候群」、痙攣(けいれん)、運動・意識障害等が出る「急性散在性脳脊髄炎」の追加記載が決定された。
同ワクチンの副反応は失神が多いが、接種後、不可解な痛みに襲われ、数カ所の病院を回っても病名が分からない重篤なケースが少なくない。
治療法が確立していない全身の臓器に病変を起こす自己免疫疾患「全身性エリテマトーデス(SLE)」と診断されたケースも数件ある。このため、SLEが新たにサーバリックスの副反応に追加記載されることになるかが焦点だ。
ただ、同検討会は平成25年度に入って、薬事・食品衛生審議会の安全対策調査会との初合同会合であるため、顔合わせと部会長選任で終わる可能性もある。