子宮頸がんワクチン副反応調査-杉並区
「文科省から通達なし」
政府は、子宮頸(けい)がんワクチン接種後に休みがちになっている児童・生徒の例など、潜在的な副反応被害者を割り出す方針を固めているが、東京・杉並区議会は31日、同ワクチンの副反応全国調査について「文部科学省から何も通達は来ていない」(学校教育担当課長)と答えた。
そね文子区議の質問に答えたもの。下村博文文部科学相は、5月20日の参院決算委員会で、実態調査に乗り出す方針を表明していた。文科省は「教師に負担にならない方法と期間を検討中だ。6月中には実施したい」(学校健康教育課)としている。
一方、けしば誠一区議は、厚生労働省が示す副反応出現率は、ワクチン接種数でなく出荷数で割り出しており、実際の5分の1程度の数値になっていると指摘。これに対し、区側は「定期接種化で、毎年自治体が厚労省に接種数を提出することになる」(保健所長)と述べるに止まった。