令和になって初めての高校野球(第101回…
令和になって初めての高校野球(第101回全国高校野球選手権大会)の熱戦が繰り広げられている。夏の高校野球というと、これまで炎天下の試合が風物詩となっている面があった。
しかし、昨今の猛暑を考えると暑さ対策は必要。精神論や根性論で耐え忍ぶのがスポーツに付き物だったのは過去の話だ。選手や応援団、観客にとって快適な環境を整えた上での熱戦を望みたい。会場の阪神甲子園球場では、猛暑対策としてエアコンや扇風機を約7000万円を投じて増設したという。
最近では、ピッチャーを酷使しないための投球制限なども話題になっているが、高校野球の応援歌で忘れてならないのが大会歌「栄冠は君に輝く」。このメロディーを聞くと、否(いや)が応でも血が騒ぐというファンも多いはず。
作曲したのは福島市出身の古関裕而(ゆうじ)で、古関は1909年のきょう生まれている。もともとはクラシック畑だったが、歌謡曲などのポピュラー畑に転じている。応援歌は早稲田大の「紺碧の空」、慶応大の「我ぞ覇者」があるほか、阪神や巨人の応援歌も手掛けている。
故郷の福島駅東口には2009年、生誕100年を記念してオルガンを奏でる姿をかたどったモニュメントが設置され、古関が作曲したメロディーが流れるようになっている。
この古関夫妻をモデルにしたNHKの連続テレビ小説「エール」が来年放映される。どのような人生の応援歌になるのか、今から楽しみである。