最近のメディアから。「(ブラジルに住む人の…


 最近のメディアから。「(ブラジルに住む人の言うお金持ちのブラジル人が買う車は)ベンツでもBMWでもなかった。おんぼろトラックやミニバンなどを数多く持つのだ、という。安全のために毎日車を替え、違う時間に家を出て、決して同じ道を通らない。それが第三世界の日常生活の常識なのだ」。

 作家・曽野綾子氏の産経連載「透明な歳月の光」(18日付)から。世界の常識は日本の非常識という、日本の非常識を一つ。評論家・大藏雄之助氏が小紙「Viewpoint」(19日付)で指摘する。

 「もしもテレビのスポンサーが自社の提供番組の内容を自社の調査研究員に論評させたらおかしなことになる。/そのような非常識なことを公然と行っている例」を次のように挙げる。

 「朝日新聞はテレビ朝日の『報道ステーション』の『提供スポンサー』の一社であるが、そこに朝日新聞の記者が解説者として報道内容を裏付け強化に一役買っており、反対意見を厳しく批判している」と。

 2020東京五輪に向かう前に挫折した猪瀬都政を尻目に、経済再生の成果を上げ、2年目に突入する安倍政権。元首相・中曽根康弘氏は「ここからが問題」(産経23日付「転換への挑戦」)だと。

 「政権が1年以上になると、内部から長期政権への期待とともに油断が生じる。情勢を甘く見る傾向も出てくる。2年目の政権運営が実は正念場とみた方がよい」。謙虚さもお忘れなく。