いったんは収まったかと思っていたが、実際は…
いったんは収まったかと思っていたが、実際はそうではなかった。このほど正式発表されたSMAP解散をめぐる騒動だ。よくある話で、問題の根っこにあるものがキチンと解決されないまま和解を演出すればこういう結果になる。
グループの存続に関わるメンバー間の重大な感情的対立があった。関係各位はそれを解消しようと努めたのではあろう。だが、それはかなわず、解散の決定に至った。
週刊誌やテレビのワイドショーは見てきたように報道しているが、必ずしもデタラメなものではなさそうだ。
端からは大したことのない対立のようにも見える。しかし当事者たちにしてみれば、修復は不可能だったのだろう。この種の対立は、あらゆる集団や組織にあり得る話。特別なものではないが、国民的アイドルグループとなれば大きな話題となってしまう。
世の大多数の人々は、深刻な対立があったとしても、そこは押し殺して何とか頑張ろうとするだろう。そんな中、SMAPのメンバーは、対立を耐える方法は選択しなかった。それはそれで、まっとうな話だ。
彼らほどの社会的存在となると、口に出したいことがあったとしても言えない。「言いたければドンドン言えばいい」というのは、子供の論理。むしろ最近の子供は、その辺の事情も分かっているかもしれない。それにしても、いずれも才能ある5人だ。来年以降は、それぞれの道で活躍してもらいたい。