ダブル「吉田」報道で大誤報した朝日新聞…


 ダブル「吉田」報道で大誤報した朝日新聞・木村伊量(ただかず)社長のお詫び会見(今月11日)後の新聞から。「木村社長の謝罪会見にしても、慰安婦問題での謝罪は吉田調書報道問題での謝罪と抱き合わせで、付け足しのようにも思える」(麗澤大学・八木秀次教授=産経15日「正論」)。

 付け足し遅ればせ謝罪は、先の検証特集で慰安婦報道の一部(吉田証言)の誤りを認めたから。「一部といっても、『慰安婦の軍による強制』の根拠になった吉田清治なる人物の証言の虚偽性を認めたのだから、この30年におよぶ朝日の一連の慰安婦に関する報道が虚偽であったというに等しい」(京都大学・佐伯啓思教授=産経15日「日の蔭(かげ)りの中で」)ことに。

 朝日の星浩・特別編集委員は「慰安婦問題の吉田清治氏の証言が事実かどうか、なぜもっと早く点検できなかったのか」(14日「日曜に想(おも)う」)と悔やみ自問する。

 そのなぜに「35年間の記者生活で感じるのは、朝日新聞内で時折、事実の発掘・報道とは別に、行き過ぎたキャンペーンを展開しようという動きが出てくることだ」(同)と自答も。

 「世の中には謝って済む問題と済まない問題がありますがね。/国際社会にあらぬ誤解が広まってしまった。誤報で国内外の多くの人々をミスリードした責任を、朝日がどうやってとろうとするのか」と語るのは輿石東・参院副議長。

 いつも批判される産経(15日「単刀直言」)に登場で「えっ」と驚く人もいよう。