都会に住んでいても、朝早く鳥の声が聞こえる…


 都会に住んでいても、朝早く鳥の声が聞こえることがある。ハトやカラスなどはもちろんだが、それに混じってウグイスの声なども聞こえてきて驚かされる。こんな都会にウグイスなどいるのかと思ってしまうが、飼育されている鳥かもと推測する。

 先日、しきりに鳴く声が聞こえたのはツグミだろうか。分からないままにしばらく耳を傾けた。中学生のころ、競馬場のそばに家があって、春先にはヒバリの声が聞こえたことを思い出した。ある日、その競馬場にヒバリが落ちてきて、草むらを駆けるように走って行くのを見た。

 気になって消えた辺りに行くと、そこにヒバリの巣があり、ヒナが数匹口を開けてピイピイ鳴いていた。親鳥は焦ったのか、自分の方に引き付けようと、羽根を地面に付けて逃げるように飛ぶ。

 そのことを学校に提出する日記に書いたところ、教師から観察日記を付けるように言われた。毎日、そこへ行くのはだんだん面倒になってしばらく休んでいると、いつの間に巣立ちしたのか空っぽになっていた。

 この季節になると、都会でもよく見掛けるのはツバメの飛来である。ツバメは元の巣に訪ねて来て子育てをするのだが、最近ではその巣も少なくなっているような気がする。

 駅に向かう通りには、新型コロナウイルス禍で休業した店や建物を壊して更地になった所も少なくない。そんな人間社会の事情が反映しているのだろうか。少しばかり気になっている。