きょうから11月。今年もあと2カ月となった…


 きょうから11月。今年もあと2カ月となった。一年を回顧するには早いが、新型コロナウイルスに始まり終わる印象が強い。

 連日、ウイルスという言葉を新聞やテレビで見るが、具体的にどのようなものかと聞かれるとよく分からない。同じような病気を引き起こすウイルスとバクテリアの違いを知らない人も多いのではないか。

 インターネットなどで調べると、バクテリアは「単細胞生物」で他の細胞の内外で単独で生存ができるが、バクテリアより小さいウイルスは「細胞内生物」で生存し続けるために寄生する細胞がないといけないという。

 年賀はがきの発売が始まった。毎年、はがきの数が減っていき、メールが増えてくるのは時の流れだろう。10年連続して減少化に歯止めがかからず、発行枚数は前年比17・4%減の約20億枚になる。年賀はがきは恒例行事だが、果たして正月風景はどうなるだろうか。それだけではなくコロナ禍で、密になる神社の初詣も変わってくるだろう。

 冬になると、コタツに入ってミカンの皮をむきながらテレビを見るというのがかつての家庭の風景だったが、それも変わっていくだろう。ミカンをスーパーなどで見ると、家族団欒(だんらん)という言葉が浮かんでくる。

 1886(明治19)年のきょうは、日本近代詩の父と称された詩人・萩原朔太郎が生まれた日。その作品には「ばくてりやの世界」という詩があって、この詩人の先見性に驚かされる。