本田圭佑「サッカー人生、きょうがスタート」
背番号は「10」、ACミラン入団会見
サッカーのイタリア1部リーグ、ACミランに加入した日本代表MF本田圭佑(27)が8日、ミラノ市内の本拠地サンシーロで入団会見に臨み、「サッカー人生の終着点ではなく、きょうがスタート。少なくともリーグ制覇はしたい」と英語で抱負を語った。
ミランで初の日本人選手となった本田の背番号は「10」で契約期間は3年半。8日午後の練習からチームに合流し、デビュー戦は早ければ12日の敵地サッスオロ戦となる。サンシーロでの入団会見は異例で、報道陣ら約200人が集まった。
本田はJリーグ名古屋からVVVフェンロ(オランダ)を経て、2010年にCSKAモスクワ(ロシア)に移籍。CSKAとの契約が昨年末で満了し、ミランに加入した。(ミラノ〈イタリア〉時事)
「トップ下でやりたい」、鋭い表情で自己主張
ミランがお膳立てした本拠地サンシーロでの盛大な入団会見で、本田の表情は鋭かった。全て英語で対応し、答えも表面的ではなく、言葉を前に出す感じ。「選べるならストライカーの後ろ(トップ下)でやりたい」と自己主張した。
クラブが作成した背番号10と本田のシルエットをモチーフにしたロゴを背に、隣にはガリアーニ副会長。約200人を集めた会見の後、「この待遇に見合う選手になると求めてきたからこそなれた。気持ちいいね」。満足そうにふっと笑った。
若い頃から上を見続け、27歳にしてたどり着いたビッグクラブ。「時間はかかったが、これは必然。2年前の自分がこの重圧を乗り切れたかどうか」。歩んできた道を謙虚に振り返りつつ、今の自分への絶対的な自信を示した。
かつてボバン、ルイコスタ、セードルフらスター選手が背負った10番を、自ら選んだ。「自信がないと要求しない。駄目なら反動がある。でも、10番を着けるチャンスがあるのに他の番号を選びますか」と言った。厳しいカルチョの国の名門に飛び込み、これからの重圧をむしろ求めた。(ミラノ時事)